全国の小学生に防災をテーマとしたオンライン社会科授業を実施しました-𠮷田純太郎研究室-

 令和8年9月9日,教育学部初等教育専攻に所属する学生2名と教科教育学域の𠮷田純太郎講師は,遠隔授業事業「広域交流型オンライン学習」の実施に協力しました。学生らは,仙台市若林区の震災遺構仙台市立荒浜小学校(旧荒浜小学校)から,全国の小学生約1,000名に向けて,東日本大震災の被害や震災遺構の役割についてオンラインで解説しました。

 「広域交流型オンライン学習」は,広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)が令和3年6月から実施している遠隔授業事業です。令和5年10月には,内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主宰する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に採択されました。本事業では,毎月2~4回のペースで,複数の小中学校がオンラインでつながり,歴史・政治・経済・地理・言語・文化等について共同的に学んでいます。𠮷田講師は,東北地方における共同研究者として,本事業に参画しています(事業の詳細はこちら)。

 9月9日の授業には,広島県・北海道・鹿児島県・神奈川県・長崎県から,小学生計1,006名(計47学級)が参加し,「自然災害からくらしを守る:一人ひとりの準備と訓練だけで命を守れるか」をテーマに学習しました。学生らは,吉田暢子様(仙台市防災環境都市推進室)とともに授業に参加し,震災遺構仙台市立荒浜小学校から,東日本大震災による被害や震災遺構を保存・継承する意義について解説しました。参加した児童は,被災した校舎をあえて保存する背景には,震災の経験や記憶を後世に伝えていこうとする思いがあることを学び,震災遺構の役割について理解を深めました。

 授業を終えて,𠮷田講師は「昨年度に引き続き,今年度も東日本大震災の記憶を全国各地の小学生と共有することができました。日本の至るところで様々な災害が発生する中,災害の経験や記憶を語り継ぐことの大切さを感じてもらえたのであれば幸いです。今後は『広域交流型オンライン学習』の取組を宮城県内でも展開することを目指し,人口減少や不登校といった学校を取り巻く諸課題への対応に少しでも寄与できるよう努めてまいります」と語っています。

震災遺構仙台市立荒浜小学校からの中継の様子