キャリアサポートセンター
人生は選択の連続 進路選択の悩みはずっと続く
就職支援室(キャリアサポートセンター)室長
准教授 小林 恭士
皆さん、こんにちは。「進路選択」に関係した言葉として「キャリア形成」「キャリア・デザイン」といった言葉があります。皆さんは、聞いたことあるでしょうか? どちらにも「キャリア」の単語が用いられます。キャリア(Career)という響きからは、仕事・就職・経歴・出世などをイメージすることでしょう。厚生労働省も「キャリア」を「一般に『経歴』、『経験』、『発展』さらには、『関連した職務の連鎖』等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念」と定義しています。一方、文部科学省は「キャリア」を「人が、生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分と役割との関係を見いだしていく連なりや積み重ね」と定義しています。少しややこしく感じたかもしれません。でもどうやら「キャリア」には「人生を通して連続して(継続して)自分自身に関わり続ける大切なこと」という意味がありそうです。
好むと好まざるとにかかわらず、人は常に「キャリア形成」と共にあると言っても過言ではないでしょう。もしそうであるのなら、大学を卒業するまでに、キャリア形成のノウハウ、自分に合ったキャリア・デザインのやり方を身につけておけたら “いい感じ” だとは思いませんか?
それでは、どのようにしたら「自分にとって嬉しいキャリア形成ができるのか」「自分に合ったキャリア・デザインができるのか」一緒に考えていきましょう。
「なんとなく」イメージできたら「とりあえず」やってみる
「キャリア・デザイン」のやり方は、最もシンプルな考え方として、二通りあると言えます。一つは「ジックリ作戦を練って描いた、カッチリした青写真(設計図)に沿って、自分のキャリアを進めていく」アプローチ。もう一つは「実行するまでの準備をなるべく短くして “とりあえず” まずは実行してみる。実行した後に内省する。内省から次に活かせる教訓や法則を導き出す。教訓や法則を活かした改良版を試してみる。そうやって自分のキャリアを軽やかにプロトタイピング(改良)していく」アプローチ。どちらの方法もあるでしょう。
後者のアプローチは「デザイン思考」の理論に則った “発散” と “収束” を交互にくりかえす生産性の高い開発プロセスとして、多くの分野から関心を集めています。限られた紙面で詳しいことをお伝えするのはなかなか難しいので、もう少し知りたいという方は、キャリアサポートセンターの窓口で「キャリア形成について詳しいお話を聞きたいです」と、是非、お声がけください!
自分が好きなことをトコトン追求する それが一番大事
Aさん「私は将来、高校の教員になることを既に決めています。」
Bさん「自分は正直、どっちの方向で就活したらいいのか考えがまとまりません。」
皆さんは、AさんとBさんのつぶやきを聞いて、どう感じるでしょう?
一見、Aさんはしっかりとした目標を持った学生さんで、Bさんは、、、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。果たして実際はどうなのでしょう? Aさんは高校の教員になること自体が目的になってはいないか? Bさんは大学卒業後に就く職種のことばかりに意識がいってはいないか? AさんもBさんも、やりたいことは何なのか? そのために就く立場は手段として最適なのか? そこが非常に気になります。一口に学校の先生と言っても、幼稚園の先生、小学校の先生、中学校の先生、高校の先生、特別支援学校の先生、それぞれに、求められる「資質・能力」が、かなり異なってきます。
自分は何がしたいのか? どのような世の中になったら自分は嬉しいと感じられるのか? そのような世の中を支えるために、自分は何者として振る舞うことができるのか? そういったことを学生の皆さんと共にキャリアサポートセンターでお話しできたら、どんなに楽しいだろうと夢を見ます。
日本社会が今もなお抱える問題として、子どもたちの将来を特定のオトナが抑えつけている、束縛しているという実態が少なからず報告されています。あなたの人生はあなたのもの。親や兄弟/姉妹、友だちのものではありません。もちろん学校の先生のものでもありません。だから、そんな子どもたちの将来を優しく見守ることができる学校の先生が、もっともっと増えていってくれたらいいのにと切に願うのです。
キャリアサポートセンターでできること
1. 1年次からのキャリア形成
1年次からキャリア形成を目的とした面談を行っています。
2. 就職相談
就職支援アドバイザーが学生との日常的な会話を通じてきめ細かい相談に応じています。
3. 面接指導・集団討論指導
教員採用試験の面接等人物試験を受ける予定の学生に対して個別に面接指導を行っています。また、集団討論の指導も行っています。
4. 論作文・エントリーの添削
教員採用試験対策として論作文やエントリーシートの添削を行っています。
5. ピアノ実技指導
教員採用試験対策として小学校の教員を目指す学生に対してピアノの実技指導を行っています。
6. 各種問題集等の閲覧
各種の採用試験問題集、教科書(小・中・高)及び就職情報誌等を閲覧できます。
7. フォローアップ研修
教員採用試験合格者を対象に、学校現場での職場体験実習やIT講習会を行います。
8. 卒業生の支援
卒業生に対する就職支援、相談及びアフターケアを行います。
9. 求人票の閲覧
私立学校や一般企業等からの求人情報を閲覧できます。
求人票・インターンシップ情報の提供について
【お問い合わせ先】
国立大学法人宮城教育大学
キャリアサポートセンター(2号館1階)
〒980-0845
宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉149
電話:022-214-3338 FAX :022-214-3428
E-mail:syusyoku@grp.miyakyo-u.ac.jp