初等理科コースの学生が日本理科教育学会東北支部から「学生研究奨励賞」を受賞
初等理科コースに在籍する岩谷朋樹さんが、一般社団法人日本理科教育学会東北支部から2022年度「学生研究奨励賞」を授与されました。
岩谷さんは、国立科学博物館が新たに提供し始めた「かはくVR」や、動画サイトの「かはくチャンネル」を活用した中学1年、3年の理科授業を2021年度に開発し、その事例を同学会の第60回東北支部大会(福島大学)で発表しました。
2022年度の第61回東北支部大会(弘前大学)では、前回提案した中から生物の進化と多様性に関する模擬授業を大学内で実施して、そのアンケート結果を分析して報告しました。
同支部での2回の成果発表について審査された結果、本賞の受賞が決まりました。
表彰規定に「複数年にわたり東北支部大会で2件以上の優れた研究発表をし、かつそれが大会論文集等に掲載された学生・院生・教員等で、本学会の会員を授賞対象者とする。」と明記されているため、学部4年生による本賞の受賞は、かなり難易度の高いものです。
岩谷さんは「新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、学校現場に急速に広がった一人一台端末とそれを利用したオンライン授業にも対応する理科授業として役立てられるように考えました。」と開発の経緯を語ってくれました。
指導教員の中山慎也准教授(理科教育)は「端末さえあれば交通手段や費用を気にせず、実際の博物館学習に近い授業が行なえることや、生徒のもっと知りたいという意欲につながる点が評価された。」と語っています。
本件は、河北新報(2022年12月2日、朝刊24面)にも掲載されました。
「かはくVR」は、国立科学博物館の提供する無料のコンテンツ(https://www.kahaku.go.jp/VR/)です。
自宅にいながら、まるで国立科学博物館の中にいるように展示を鑑賞することができるものです。
VRゴーグル無しでも閲覧は可能です。
学校での授業の場合、同館への許可申請は不要で利用できます。
なお、「かはくVR」を用いた岩谷さんの学会発表については、事前に同館へ映像(画像)使用の許可申請を行なっています。