ここからサイト共通メニューです。

サイト共通メニューをスキップします。
 

大学概要

clear

学長メッセージ

Message from the President

clear

平成28年度 学位記授与式 餞の言葉

ご卒業おめでとうございます。
早春の木々の芽吹きも感じられる穏やかな季節となりました。

皆さんは、本日、めでたく、宮城教育大学の学部を、あるいは大学院の課程を修了され、学位記を授与されました。心からお祝い申し上げます。

皆さんが在籍された宮城教育大学は、教員養成を目的とした東北における唯一の単科教育大学であり、国からのミッションの再定義により、 “教員養成における広域拠点大学”として、使命を託されております。
これからも、東北にある国立大学の教員養成学部や、私立大学との連携の要として、東北地方における学校教育の質の向上に努めてまいります。

東日本大震災から6年が過ぎましたが、皆さんは、その復興の過程の時期に学ばれました。いまだなお、震災の被害の苦しみの中にある方々がいらっしゃいます。 改めて、これらの方々にお見舞い申し上げるとともに、途半ばで逝かれた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

本学のこの講堂も、震災の被害を受けましたが、同窓会、後援会をはじめ、多くの皆さんのご支援で、改修工事を無事終了し、 本日、ここに学位記授与式を、開催することができました。
このことを皆さんと喜ぶとともに、ご支援戴いた方々に、この場をお借りして深く感謝申し上げたいと思います。

ここにおられる皆さんも、今、学校で学んでいる児童・生徒も、震災を乗り越えた人たちです。失敗に挫けること無く、 困難を乗り越えられるレジリエンスを身に付けていると信じます。レジリエンスという言葉は、東日本大震災の後、度々言われたことばですが、 「復元力」、「逆境から立ち直る力」、「折れない心」を意味します。震災を契機に、皆さんは、このレジリエンスを身に付けたと思います。

本学は、創立以来50年が過ぎましたが、すでに約18,000名が本学を卒業し、東北地方のみならず、北海道から沖縄に至る全国各地で、教育界を中心に、 様々な分野で活躍しておられます。本日、ここに学部生364名、修士課程25名、専門職学位課程24名の皆さんが、めでたく修了されました。 誠に嬉しく思います。

現代は、グローバル化の急速な進展、AIの発達やビッグデータの活用など、ICTの発展による社会変革の時代の一方で、 世界的には急激な内向きの思考が広がりつつあり、たいへんに予測の難しい時代であるように思います。 子どもたちが大人になる頃には、職業の種類も大きく変わってしまうかも知れないと言われます。
このような時代だからこそ、教育の役割が一層重要になります。

子どもたちには、批判的に考える力、あるいは物事の全体を捉える力、自ら判断し行動する力などが求められます。 そして “教える”という時代から、子どもたちが“自ら学ぶ”ように導く時代になります。
新たな学習指導要領でも、知識や技能を高めるだけでなく、それをどう使うか、何に使うかが求められます。
そしてこれらの教育の目標は、優れた教師の力を無くしては、実現できません。

これからの教師には、は教師としての専門性に加え、幅広い知識と柔軟な思考力に基づく判断が一層重要になります。
そのためには、学部の4年間、さらには大学院の2年を加えても十分とは言えず、「生涯学び続ける」ことが必要です。

「生涯学び続ける」という精神は、本学の黎明期の頃からの伝統でもあります。 このことは、過去において、いわゆる“卒業式を行わなかった一時代”があったという歴史をみても、理解いただけると思います。

本学は、時代の変化に対応すべく、この精神を「イノベーティブ・ティーチャー」という言葉に言い換え、全学を挙げて取り組んでいます。 それが、本学のCOC事業、すなわち「地の拠点整備事業」です。

この事業は、学部の皆さんが入学した時にはじまり、今年で4年目となります。したがって、皆さんは、地域の教育力を活用し、地域の人材を育成する、 「イノベーティブ・ティーチャー」の第1号ということになります。

どうか、皆さんは本学を離れても、CITの活用なども含め、大学とのネットワークを維持してください。 本学のCOC事業では、教員となった皆さんとの関係を保ち続ける仕組みを作ろうとしています。

教師になる皆さんには、教師以外の世界、学校以外の世界も知り、広い視野と、人間力をつけていただきたいと思います。教育の現場に赴いたとき、 子どもたちは、将来、さまざまな世界で、ナンバー・ワンになり、オンリー・ワンになる人たちです。
そのような児童・生徒に寄り添い、良きアドバイザー、優れたファシリテーターとなるためには、常に、皆さん自身が視野を広く、 多様な価値観を理解することができるよう、常に学び続けていただきたいと思います。
係わる子どもたちの道を照らして上げられる人になっていただきたいと思います。

皆さんは、いずれの途に進まれるにしても、これからも、母校とのつながりを持ちながら、本学で学んだことを活かし、自らに恥じない、 社会から尊敬される役割を果たしていただきたい。
結びに、このことをお願いして、餞の言葉とします。
   
   平成29年3月24日


国立大学法人 宮城教育大学長  見上 一幸





clear
先頭へ戻る