令和5年度「学校防災安全マイスター(初級)」認定証書授与式を開催
令和6年3月22日に宮城教育大学防災教育研修機構において、学校防災安全マイスター(初級)の認定証書授与式を開催しました。学生や現職教員を対象に、東日本大震災後の被災地における取組みを踏まえ、いのちを守るための防災教育を授業や研修などさまざまな形で展開する組織として、同機構を設置しました。学校防災安全マイスターとは、防災教育の指導力を身に付けた学生の修学状況を証明する本学独自の制度で、同機構の特徴的な取組みです。「学校安全・防災教育に係る授業履修」「救命講習」「被災地見学」の3項目を修得したうえで、レポートを提出することにより認定するものです。今回5名が認定を受け、2018年度の制度開始以降、初級の認定者は累計78名となりました。
認定証書を授与された小野崎彩菜さん(初等教育・理科コース)は、同機構の発足時に新たに立ち上がった学生主体で運営する自主ゼミ「311ゼミナール」の3期生であり、今回の認定にあたり次のように想いを力強く語ってくれました。
「私は、防災教育について学ぶために宮城教育大学に入学しました。その目的を持ち続け、本学の311ゼミナールの活動を起点とした防災教育に関わる活動に積極的に参加してきました。そのため、今回の認定に向けて特別に何かを頑張ったというよりは、これまでの学習の積み重ねを活かすという形で認定をめざしました。私は、地元の山形県で小学校教員になることをめざしています。大学で得た学びを子どもたちに伝えるとともに、教員の最大の役割である『子どもの命を守る』ことを果たせるよう、今後も学び続けたいです。」
東日本大震災の教訓を生かし、子どもたちの命を守る大切な役割を担うことができる力をつけるために、授業や課外活動などさまざまな形で学んでほしいと願っています。