教育の未来と子どもたちの未来のために

第11回教育実践・宮城教育大学賞(平成28年度)

1.応募総数 12件

男女別 都道府県別内訳 所属別内訳
男性  8件
女性  4件
宮城県    3件
仙台市    2件
福島県    2件
茨城県    2件
大阪府    1件
鹿児島県  1件
国外     1件
保育所・幼稚園    1件
小学校          3件
中学校          3件
高等学校        2件
特別支援学校     1件
行政機関・団体等   1件
一貫校(3~18歳)    1件

2.受賞者  2名

氏名 応募当時の所属 職名 テーマ
田中 祥子
(たなか しょうこ)
福島県立小高商業高等学校 教諭 商業高校における正多面体の指導の実践
サテライト校における書画カメラを使用した授業例
佐藤 功一
(さとう こういち)
宮城県立光明支援学校 教頭 発達障害児の感情コントロール力を育てる
セーフティネットの構築
―3つのフェーズと7つのアプローチでつくる
  「チーム学校」513日の実践を通して―

3.授賞式の挙行・受賞記念講演会の開催

 平成29年6月12日(月)に学長室において、第11回教育実践・宮城教育大学賞の授賞式を執り行った。今回で第11回目を迎えたこの賞は、これから新しく授業実践の事実が創り出されること、また、日々の授業に携わる人々の励みになることを期待して創設されたものである。過日行われた選考委員会による審査の結果、今回は福島県の高等学校教諭の田中 祥子 氏、宮城県の特別支援学校教頭の佐藤 功一 氏の2名を受賞者として選出した。

 田中氏の実践は『商業高校における正多面体の指導の実践 サテライト校における書画カメラを使用した授業例』をテーマとし、生徒の数学に対する興味を引き出すべく、例えば定木とコンパスを駆使した作業の中で平面図形を学ばせる、折り紙を用いて空間図形を学ばせる、数学史を導入して生徒の歴史への興味を数学への興味に繋げる、などの工夫がなされている。さらに生徒間の協働による課題解決や発表・討論など生徒の相互作用に期待する論理的思考力の涵養にも配慮している。田中氏自身の幾何学への興味とそれを生徒たちに伝えようとする情熱がみなぎる実践であり、授賞に値するものとして、評価された。

 佐藤氏の実践は『発達障害児の感情コントロール力を育てるセーフティネットの構築―3つのフェーズと7つのアプローチでつくる「チーム学校」513日の実践を通して―』をテーマに、「発達障害のある児童に、感情が不安定になる前に自分自身にそのことに気づかせながら、感情をコントロールする力を育てる指導が有効である。」という仮説のもと、教員と学校外の子どもを支援する社会人からなるチームを形成して、組織的に指導することを試みた実践が授賞の対象となった。教員等と児童との関わりや、児童の行動について克明に記録された実践であるとともに、よく練られた計画のもとに進められた研究でもあり、授賞に値すると評価された。今後より多くの児童を対象とした実践により、その有効性を検証することが期待される。

 授賞式後に行われた受賞記念講演会には、学生、教職員など約50名の聴講者が訪れ、田中氏、佐藤氏の教育実践の内容や、実際の教育現場での話に聞き入り、熱心にメモを取る姿も見られた。




受賞者の田中氏(前列左から2人目)と佐藤氏(前列右から2人目)、見上学長(中央)






現職の先生の教育実践を聴く機会に、学生たちも興味深く聞き入っていた。