教育の未来と子どもたちの未来のために

第8回教育実践・宮城教育大学賞(平成25年度)

1.応募者数  5件

応募者の内訳
男女 都道府県 応募形態 所属
男性  5件
女性  0件
宮城県  1件
茨城県  2件
岐阜県  1件
福井県  1件
個人 5件
小学校教諭     3件
中学校教諭     1件
小学校・中学校兼務 1件

2.受賞者 2名

氏名 応募当時の所属 職名 テーマ
大地 斉
(おおち ひとし)
茨城県日立市立
中里中学校・中里小学校
校長 教師が行う発達障害児に対する「相談と支援」の研究
奥沢 忍
(おくざわ しのぶ)
茨城県土浦市立
下高津小学校
教諭 聴覚障害をもつ小学校教員による授業展開の試み
~児童とのコミュニケーションを図りながら授業を
成立させる工夫を探る~

3.授賞式の挙行・受賞記念講演会の開催

 平成26年6月3日(火)学長室において、第8回教育実践・宮城教育大学賞の授賞式を執り行った。過日行われた選考委員会による審査の結果、今回は茨城県の小・中学校長兼務の大地氏、同じく茨城県の小学校教諭の奥沢氏の2名を受賞者として選出した。

 大地氏の実践のテーマは、『教師が行う発達障害児に対する「相談と支援」の研究』であり、昨今の課題となっている、障害を抱えた児童生徒が安心し充実した学校生活を送るために教師が行う対応という点について、自ら校長として教職員の先頭に立って行ってきた取り組みを述べている。特に、教師がかかわる相談と支援のマニュアル書となる「支援メソッド」の作成と活用、発達障害児に対するソーシャル・トレーニングの実施、発達障害児の理解と支援のマニュアル書としての「サポートブック」の作成と活用を主な柱とした実践を展開され、確かな成果をあげたものである。

 奥沢氏の実践のテーマは、『聴覚障害をもつ小学校教員による授業展開の試み~児童とのコミュニケーションを図りながら授業を成立させる工夫を探る~』であり、自ら聴覚障害者としての様々な課題を克服しつつ、一人ひとりの学習者の学びをどのようにしたら成立させられるかに実践課題を見出している。授業における「ユニバーサル・デザイン」に着目し、教師の話し方、座席の配置、教室内の情報の視覚化、学級通信の活用、温かく知的な雰囲気に満ちた学級づくりなど、多岐に渡る工夫や配慮をこらして、どの子どもにもわかる授業、できる授業の創造に努めている。

 受賞者のこれらの取り組みが、児童・生徒の可能性を開く授業や教育活動の事実を創り出すことを旨とする教育実践・宮城教育大学賞に適うものとして高く評価された。

また、授賞式後の受賞記念講演には、学生、教職員など100名を超える聴講者が訪れた。講演後は、聴講者同士で意見を交わしたり、感想や質問などを活発に発言する姿が見られた。





受賞者の大地氏(前列左)と奥沢氏(前列右)、見上学長(前列中央)





受賞記念講演には大勢の学生が集まり、熱心に話を聞く姿が見られた。