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「平成22年度大学院修了生答辞」を掲載しました。

この答辞は、平成23年3月25日の学位記授与式において読まれる予定だったものです。

大学院修了生代表
大学院教育学研究科 特別支援教育専攻 特別支援教育専修 
中尾 南

答  辞

 本日はお忙しい中、多くの方々にご臨席を賜り、このような盛大な学位記授与式を挙げて頂きまして誠にありがとうございます。修了生一同、身の引き締まる思いです。
私は二年前、他大学から宮城教育大学の修士課程に進学しました。これから始まる大学院生としての日々への期待とともに不安な気持ちもまた大きかったことを覚えています。当時はこうして答辞を述べる自分など想像できませんでした。時の流れは本当に早いものです。

 進学して始めに実感したのは、自分の「考える力」の弱さでした。深く突き詰めずに体裁よくまとめようとしたり、研究先の小学校やボランティアでか かわる子どもたちに対しても、周りの目が気になりそれが自らのふるまいに現れたりと、自分が全力ですべきことは何かよく分かっていませんでした。しかしな がら、大学で学び、また研究先の小学校で学び、研究と実践の繰り返しの中で、さまざまな気づきができました。子どもたちとの関係でいえば、子どもを理解す る事は実は自分と子どもとの関係を理解することですし、自分を見つめ直すということでもあること、このことに徐々に気づくようになりました。自分を見つめ ることは、嫌な事も含みますし、適当にしたいものです。しかし、自らを振り返りながら相手と対峙することで相手の気持ちが初めて見えてきて、一緒に活動す ることがどんなに素晴らしい経験かを身にしみて感じるようになりました。修士論文では、発達障害が疑われる子どもの支援について取り上げましたが、根底に あるこれらのことを大事にしていく必要があることを改めて学んだ二年間でした。
 
 大学院では多くの出会いがありました。研究室の仲間は もとより大学の先生方・学校の先生・保護者のみなさま、多くの方々とお話する機会に恵まれました。研究への姿勢、子どもに対するふるまい・まなざしなど多 くの方々の真摯な姿勢に触れ、学び、自らの考えを深めることができました。この経験を教師の道でしっかり活かす決意です。

 宮城教育大学は、学生のニーズにきめ細かく応え、常に研究と実践を結びつけるという点で魅力ある大学でした。しかし、「いかなる優れた大学でも、 そこで修得する知識は、その後の人生において学ぶものと比べたら一割にも満たない」という言葉があります。これからの道のりには、自分のこれまで得た知 識・経験・方法では覆いきれない幾多の状況に直面することがあると思います。しかしながら、私たちには一見遠回りでもスマートではなくても、ひとつの物事 を考え試行錯誤した学びの経験があります。宮城教育大学で学び、日々努力したことを思い出しながら、微力ながらもその場で自分の果たすべき事を丁寧に考 え、精進していけたらと思っております。
 最後に、これまでご指導くださいました諸先生方、職員のみなさま、本日ご来席の家族のみなさま、友人、 今日まで私たちを支えてくださったすべての方々に、修了生一同心よりお礼申し上げます。宮城教育大学大学院教育学研究科のさらなる発展と、皆様方のさらな るご活躍を心よりお祈り申し上げ、答辞とさせていただきます。
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