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「教員の防災力向上」をテーマに機構発足シンポ開催を開催しました。ー世界防災フォーラムー

 令和元年119日(土)〜12日(火)に仙台国際センターで開催された「世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2019」(実行委主催)において、宮城教育大学は同10日、「いのちを守る教育を支える教員の防災キャパシティ・ディベロップメント」と題する国際シンポジウムを企画、実施し、「教員の防災力向上」をテーマに議論を深めた。2019111001.jpg

 本年4月に本学が設置した学校防災の人材育成拠点「防災教育研修機構<311いのちを守る教育研修機構>」の発足記念と位置づけ、東北大学災害科学国際研究所と国立大学協会が共催した。国内外の防災、教育関係者、防災実務者等あわせて135名が出席。村松隆学長がシンポジウムの趣旨について説明して開会を宣言し、仙台市の郡和子市長から寄せられた機構発足とセッション実施に対する祝辞が披露された。2019111002.jpg

 シンポジウムでは、特別講演として、トルコ共和国より招聘したトゥバ・ギョクメノール・カラカヤ国民教育省大臣補佐官(防災教育研修担当)と文部科学省の森本晋也安全教育調査官が登壇した。トゥバ氏は、日本と同様に地震大国であるトルコにおける防災教育の重要性を強調し、JICA(国際協力機構)の支援も得て構築中のeラーニングも採り入れた教員向け防災研修の詳細や普及の課題を報告。森本氏は、東日本大震災での防災教育の成果について中学教員として自ら関わった岩手県釜石市での事例を紹介し、教職員が学校安全に関わる資質・能力を身に付けるために実施している文科省の研修方針などを説明した。
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 二氏の講演を受けて、佐藤健本学客員教授(共催先の東北大学災害科学国際研究所教授)をモデレーターに、わが国の教員に対する防災リテラシー向上の研修をどう体系化していくか、といった課題をめぐり、会場参加者も交えて意見交換した。
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 後援機関を代表して出席した渡邉正樹日本安全教育学会理事長(東京学芸大学教授)は、トルコにおいて、研修内容の全国的な普及に力を入れている点を評価した上で、「教員個々人の知識・技能、スキルを高めていくのも大事だが、指導者として活躍する教員の力をつけていくことが重要」と指摘し、新設された本学の機構が全国をリードし、防災教育の指導者育成に貢献して欲しい、と期待を述べた。
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 震災当時、勤務していた沿岸部の小学校で津波を経験した現職教員の参加者は「災害が起きる前に子どもたちに対してもっとできたことがあったのではないかという、後悔の思いを持ちつつ日々、これからの自分に何ができるかを問い、震災後の防災教育に取り組んでいる。自然の恵みと脅威の両面に目を向けて防災を教えられるのは学校教育。宮教大が防災でどのように学校現場とつながりを築いていくか注目していきたい」と語った。
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 意見交換の最後に森本氏は、教員の防災力向上には「理論の知と学校の実践知を融合させることが重要。新機構がその理論的バックボーンを支え、知見を宮城県内だけでなく全国に、そして世界に出していく拠点となるよう期待する」と激励した。


 締めくくりとして機構の武田真一特任教授/統括プロデューサーが、新機構の取り組み概要と初めて実施した学生向けと教員向け被災地視察実地研修や自主ゼミナールの活動を概説し、「本日のシンポジウムの成果を次のステップに生かし、被災地から防災教育の教員養成プログラムを発信し続けられるよう努力する」と決意を述べた。
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 岡正明理事・副学長(防災教育研修機構長)は、セッション全体を振り返り、宮城教育大学が東日本大震災被災地唯一の教員養成大学として、防災教育研修の高度化、広域化に大きな使命を果たしていく姿勢を確認し、閉会した。

 世界約40カ国から900人近くが参加した世界防災フォーラム2019全体の閉幕式において発出された「議長サマリー」の「記憶と世代交代」(Memories and generational change) の項において、宮教大企画のテーマを踏まえ次のような記載がみられた。すなわち「学校教育と教員のリーダーシップが、これら(災害記憶の風化に抗うべく伝承する若者らの営み)を促進し、防災の知識と実践とを結びつけることに資する。それにより、特定の場所や時間で生じた災害の直接的経験を遙かに超える広がりをもったものとなる。付け加えるとすれば、教員ら自身が望むらくは、防災に関する実地の研修に臨むべきである(仮訳)」。
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 フォーラムの前日祭でも本学企画セッションがあり、同時開催された仙台防災未来フォーラムでもセミナーやブース展示を実施した。一連のイベントを通じて、災害伝承における学校教育の役割、それを担う教員に対する防災研修の必要性を国内外の参加者と確認し合い、被災地の国立教育大学が社会に防災文化を根付かせるために果たすミッションを広く共有できた意義は大きい。
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「前日祭、仙台防災未来フォーラムなど関連行事含む全体記事はこちら」(PDFファイル)

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