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学長メッセージ

Message from the President

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平成22年度宮城教育大学入学式式辞

 改めて、教育学部初等教育教員養成課程202名、中等教育教員養成課程119名、特別支援教育教員養成課程57名、大学院教育学研究科修士課程41名、同じく専門職学位課程33名の皆さん、入学おめでとう。
 皆さんは、数ある国立大学の中から、教育学部の単学部、大学院の単研究科からなる宮城教育大学を選ばれて、その望みを果たされました。
今日、「少子高齢化」、児童生徒の減少、教員採用数の減少、教育現場で起こっているさまざまなネガティブな状況、等々、教育界を巡る状況は、皆さんのような若者が将来を選択するうえで、必ずしも望ましい状況ばかりではありません。こうした状況にもかかわらず、教職を目指す、教員を目指すと決断され、本学を志願された皆さんには、学長として、心から敬意を表するものであります。
 また大学院に入学される皆さんは、さらに大学院で研鑽を積んだうえで教職を目指される人も、現職経験をもっておられる人も、本学大学院で学び、あるいは高度な専門的力量をもつ教員を目指し、あるいは教育現場の今日的な状況を十分に認識され、そのうえで現実や未来についてさらに研究されようとしております。皆さんには、すでにして教育界の未来を切り開く気概を感じさえします。
 それゆえ、わたしたち宮城教育大学教職員は、皆さんを心から歓迎し、本日から、青葉山のキャンパスで皆さんとともに仕事ができることを真に楽しみにしているものであります。
 皆さんもご存じのように、義務教育の現場では、本年度から指導要領が改まり、いわゆる「ゆとり教育」から「学力」重視に方向が転換されました。児童・生徒は内容が一杯詰まった新しい厚い教科書をもって学校に通うことになります。宮城教育大学は教員を養成する大学ですから、当然、こうした動向と無縁ではありませんし、そのことの意義や問題については、これから学習することになりますが、みなさんもよく知っているように、教育の現場では「不易」と「流行」という言葉がよく使われます。時代や社会の変遷にかかわりなく教育にとって基本であり、不可欠なものが「不易」と言われるものであり、時代や社会の変化に対応し、工夫し、創造していくもの、これが「流行」と言われるものです。このどちらも必要であり、どちらかが欠けると、バランスを失います。大学では、この教育の二側面について学ぶことになります。
 さて、どんなに親に虐待されても、いじめられても、子どもにとっては、こんな親でも自分の親であり、なぐられてもつねられても、他の大人よりも信頼し、言うことを聞こうとすると言われます。とても辛い話です。学校では、いわゆる「できの悪い先生」でも、子どもたちにとっては、いつでも「先生」であり、「先生」として信頼し、「先生」についていこうとすると言われます。健気な子どもたちなのです。
 宮城教育大学が養成しようとする教員像は、もちろん専門的な力量の高い教員です、これは、当然のことです。と同時に、困っている子ども、辛そうにしている子どもを見過ごしてしまうような教員ではない、子どもたちの様子や気持ちを正しく理解し、子どもたちに慕われ、頼りにされる、人間的に優れた教員です。懐が広く、度量の大きい、太っ腹の、子どもたちを温かく包み込むことができるような教員です。皆さんの中には、小学校であるいは中学校で教わった先生にあこがれ、教師になろうと想った人もいることでしょう。皆さんが出会った先生は、おそらくはこうした「人間力」をもった先生だと想います。宮城教育大学では、皆さんが出会った先生のようにすばらしい「人間力」をもった教員になれるように、さまざまな方法を講じ、皆さんに提示しています。漠然と日々を過ごすのではなく、初心を忘れず、こうした方向に自らの目を向けて、出来るところから行動を起こす努力をしていただきたい。そしてこの人間力は、他のどんな職業においても必要とされるものでありますから、迷わずに出来るところから着手していただきたい。
 青葉山キャンパスには、教育学部学生、大学院生、大学院生の中には50名を超える現職の教師がおられます。そして、青葉山キャンパス、上杉キャンパスには、4つの附属校園があります。1年生の時から附属校園に皆さんは出入りします。このように、同期も先輩も後輩も、そして現職の教師も一体となっているのが宮城教育大学の特徴です。よその大学では見られないこの環境をしっかりと活用をしていただきたい、と想っています。
 皆さんが卒業するとき、やることが多くて忙しかったと、振り返られるような4年間を送っていただきたい。
 以上をもって、式辞と致します。

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