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大学概要

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学長メッセージ

Message from the President

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平成26年度 入学式 告辞

 学部のみなさん、修士課程のみなさん、そして教職大学院のみなさん、ご入学おめでとうございます。

 学部のみなさんの多くは、東日本大震災からの復興過程の厳しい環境の中で、高校生活を送られたことと思います。 また、学部生、院生のみなさんの中には、震災により耐え難い苦難を経験した方もおられるでしょう。 どうか被災者の方々の心の傷が癒え、被災した地域が立派に復興し、自然災害に強い社会をつくるために、みなさんは、宮城教育大学でしっかり学び、心を、そして体を鍛え、「持続可能な社会」の構築に貢献できる人になって下さい。

 この度の大震災は、人類が自然災害の前に弱い存在であることを示したように思います。 いまなお、世界のさまざまな場所で自然災害が起こっており、また国内でも、次の地震が危ぶまれております。
 今、人類は、自らの経済活動によってもたらされた気候変動などの負の遺産により、持続可能な未来社会を形成することが難しいのではないかと危惧されております。 われわれ人類の社会が、“持続可能であるため”には、教育こそがその基本です。

 みなさんには、将来、「教育の未来」と「子どもたちの未来」を担う教師として、卒業までに身につけて欲しい力、能力があります。
 その一つが、広い視野と高度な専門性を備えた“実践的な指導力”です。もう一つは、強い使命感と責任感を備えた“豊かな人間力”です。

 これらは、本学のディプロマ・ポリシー、つまり学位授与方針になっております。 忘れかけたときは、ホームページで確認して下さい。

 まず、視野を広く持って下さい。
 私たちは今、グローバル化の時代におります。卒業後にみなさんが寄り添う子どもたちも、グローバル化の進んだ世界に住むことになります。
 宮城教育大学の中だけ、国内だけに目をむけるのではなく、できるだけ海外の経験を豊かにして下さい。
 今や、日本の学校の中にも、海外の学校と交流を進めるところはたくさんあります。 ですから、大学では、留学生との交流や、海外での体験をして、視野を広めて下さい。

 次に、専門家としての力、専門力を、身につけて下さい。
 広く知るジェネラリストから、深く知る専門家を目指して下さい。広い知識を記憶することが大事なのではなく、考えることが大切です。

 教える先生が、学問に興味もなく、創造力がないのに、子どもたちの創造力を育むことなどできません。 まして、学ぶことの喜びを伝えることなどできません。 是非、宮城教育大学で、学問と出会い、学問を深めて欲しいと思います。きっとみなさんに大きな喜びを与えてくれます。

 次に、創造力と感性を磨いて下さい。
 創造力や感性は、さまざまな実体験、経験によって培われるものであろうと思います。 宮城教育大学では、カリキュラムの中でも、あるいはカリキュラム外でも、さまざまな体験の機会がありますので、積極的に参加して下さい。

 そして、人間力を磨いて下さい。
 人間力という言葉は、たいへんに抽象的で幅の広い意味を含みますが、人として子どもたちと向き合い、子どもたちに寄り添う教師にとって、“子どもたちから信頼される力”でもあります。

 みなさんが卒業するときに、これらの力をつけて卒業できるように、宮城教育大学は、充実したカリキュラムと、それぞれの分野で優れた教授陣を揃えております。 どうか、みなさんは、大学生活を決して無為に過ごすことのないように、日々精進していただきたいと心から願います。

 大学は、教えられるのを待つ場所ではなく、自ら求めて学ぶ場です。自ら学び続ける場です。
 みなさんは、まだ入学式というスタートに立ったに過ぎません。宮城教育大学は、みなさんが、“生涯学び続け、主体的に考える力”を身につけてくれることを願っています。

 告辞を結ぶにあたり、お願いがあります。被災地の教育復興に、是非みなさんの力を貸して下さい。みんなで頑張りましょう。
 教師という仕事は、たいへん難しい仕事ですが、やりがいのある仕事です。
 みなさんは、さまざまな厳しい境遇の子どもに寄り添い、支えてあげられる教師になって下さい。
 諸君の実り多き前途を祝して、告辞といたします。
        
 

平成26年4月3日           

国立大学法人 宮城教育大学長  見上 一幸





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