教員紹介

渡辺 善雄(ワタナベ ヨシオ)

職名
特任教授
所属
国語教育講座
学位
博士(文学)
専門領域
国文学(日本近代文学)
研究テーマのキーワード
森鴎外・茨木のり子・文学教材の研究

教育研究内容

森鴎外の研究

研究の中心は森鴎外。東京大学法学部明治文庫の新聞雑誌資料を用いて、大逆事件(1910)後の言論思想弾圧に鴎外が抵抗した事実を発掘し、鴎外を権力の手先とする通説を批判した。その成果を、平成18年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の交付を得て『鴎外・闘う啓蒙家』(新典社,2007)として刊行し、東北大学文学研究科から博士(文学)の学位を授与された。

鴎外の末弟潤三郎が与謝野寛を助けて、最初の『鴎外全集』を刊行した事実を森富(鴎外令孫)所蔵の書簡に基づいて解明し、森富・阿部武彦との共著『「鴎外全集」の誕生-森潤三郎あて与謝野寛書簡群の研究-』(鴎出版,2008)として刊行した。




茨木のり子の研究

茨木のり子は戦後の女流詩人を代表する一人である。彼女は太平洋戦争を聖戦と信じた軍国少女であり、戦後はその反省に立っていかなる権威にも寄りかからない自立した生き方を求めた。代表作「わたしが一番きれいだったとき」(中・高教材)を分析し、明るくさわやかな詩人と評されるが、その根は暗いと論じたら、本人からその通りだという手紙をもらった。教師用指導書(中学校2年)の解説の誤りを指摘する論文も書いた。その結果、東京書籍は全面的に改訂し、三省堂は単元そのものを廃止した。

文学教材の研究

『月刊国語教育』(東京法令出版)に、「古典と近代文学」(1992.4~9)、「現代詩の鑑賞と指導」(1993.4~9)、「中島敦の世界」(1995.5~10)、「井伏鱒二の世界」(2000.4~9)などを連載し、教科書教材となっている近代文学の鑑賞と指導について現職教員向けに解説した。
ほかに、西鶴「小判のゆくえ」(中学校教材)、あまんきみこ「ちいちゃんのかげおくり」(小学校教材)の研究、黒田三郎・会田綱雄ら戦後詩の教材研究、芥川龍之介「鼻」「蜘蛛の糸」の教材研究、宮本輝『螢川』の教材研究などがある。


教育活動

1:担当授業

  • 学部 38 2.0 
  • 学部 12 2.0 
  • 学部 25 2.0 
  • 学部 53 2.0 
  • 学部 32 2.0 
  • 学部 36 2.0 
  • 学部 27 2.0 
  • 大学院 7 1.0 
  • 大学院 1 2.0 
  • 教職大学院 3 2.0 
  • 学部 19 2.0 
  • 学部 49 2.0 

2:学位指導実績

  • 成田 千賀子 宮城教育大学大学院教育学研究科 
  • 池田雅幸 宮城教育大学教育学部 
  • 細川知帆 宮城教育大学教育学部 
  • 本郷さくら 宮城教育大学教育学部 
  • 井川良太郎 宮城教育大学教育学部 
  • 及川拓也 宮城教育大学教育学部 
  • 大瀬典子 宮城教育大学教育学部 
  • 黒須将 宮城教育大学教育学部 
  • 平山昌子 宮城教育大学教育学部 
  • 丸森翠 宮城教育大学教育学部 
  • 三浦 佳之 宮城教育大学大学院教育学研究科 
  • 真坂 洋介 宮城教育大学大学院教育学研究科 
  • 小野寺克暢 宮城教育大学教育学部 
  • 千葉崇文 宮城教育大学教育学部 
  • 齋藤 真 宮城教育大学大学院教育学研究科 
  • 堀之内 優樹 宮城教育大学大学院教育学研究科 
  • 阿部真己 宮城教育大学教育学部 
  • 後藤菜月 宮城教育大学教育学部 
  • 佐々木静香 宮城教育大学教育学部 
  • 佐々木拓也 宮城教育大学教育学部 
  • 佐々木美夏 宮城教育大学教育学部 
  • 坂元 茂 宮城教育大学大学院教育学研究科 
  • 大林佳奈 宮城教育大学教育学部 
  • 菅原祐子 宮城教育大学教育学部 
  • 八嶋沙織 宮城教育大学教育学部 
  • 松田 明日香 宮城教育大学大学院教育学研究科 

5:その他教育に関する活動

  • 平成21年 柔道部  
  • 平成21年 国語科教育実践研究A 
  • 平成20年 柔道部  
  • 平成20年 国語ゼミナール(中等) 
  • 平成20年 国語科教育法1 
  • 平成20年 国文学概論 
  • 平成20年 大学院臨床教育研究C‐2 
  • 平成19年 柔道部  
  • 平成18年 柔道部顧問 
  • 平成15年 富山大学大学院教育学研究科 
  • 平成15年 宮城県総合衛生学院非常勤講師 
  • 平成12年 福島大学大学院教育学研究科非常勤講師 
  • 平成11年 東北大学文学部非常勤講師 

学校支援

研究業績

7:著書

  • 『鴎外全集」の誕生‐森潤三郎あて与謝野寛書簡群の研究』 2008年5月 
  • 『鴎外・闘う啓蒙家』 2007年2月 
  • 文学の力×教材の力 (小学校3年) 2001年2月 
  • 伝統と変容‐‐日本の文芸・言語・思想 2000年6月 
  • 新しい作品論へ、新しい教材論へ  1999年7月 

8:論文

  • 「愛の悲劇--『舞姫』の結末」 2010年9月 
  • 鴎外「沈黙の塔」の余波-池辺三山の朝日新聞退社と漱石の「文芸欄」廃止- 2007年1月 
  • 「冬の時代」と秀麿物 2005年2月 
  • 検証・中学校教師用指導書‐茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」の解釈‐ 2004年10月 
  • 森鴎外「槌一下」の意義とその背景‐「冬の時代」の終焉と秀麿物の到達点‐ 2004年3月 
  • 森富所蔵森潤三郎あて与謝野寛書簡群の解読‐‐『鴎外全集』『日本古典全集』刊行の経緯‐‐ 2004年1月 
  • 「女賊」の位相‐‐戦略としての翻案‐‐ 2003年6月 
  • 文京区立鴎外記念本郷図書館所蔵森潤三郎あて与謝野寛書簡群の解読(2)‐『鴎外外全集』の編纂に関わる大正12年以降の書簡を中心に‐ 2003年1月 
  • 『鴎外全集』の誕生‐‐与謝野寛と森潤三郎‐‐ 2002年9月 
  • 文京区立鴎外記念本郷図書館所蔵森潤三郎あて与謝野寛書簡群の解読(2)‐‐『鴎外全集』の企画に関わる大正11年の書簡を中心に‐ 2002年1月 
  • 井伏鱒二の世界(6)「漂民宇三郎」ノート(下) 2000年9月 
  • 井伏鱒二の世界(5) 「漂民宇三郎」ノート(上) 2000年8月 
  • 井伏鱒二の世界(4)  「遥拝隊長」ノート(下) 2000年7月 
  • 井伏鱒二の世界(3)「遥拝隊長」ノート(上) 2000年6月 
  • 井伏鱒二の世界(2) 「山椒魚」ノート(下) 2000年5月 
  • 井伏鱒二の世界(1)「山椒魚」ノート(上) 2000年4月 
  • 鴎外の遺言の波紋‐‐栄典制度から見た新資料の解釈 1999年7月 
  • 「冬の時代」の鴎外と実篤 1999年3月 

9:その他(辞書・辞典の編纂・編集等)

  • 円地文子事典 2011年4月 
  • [書評]小林幸夫著『森鴎外論 現象と精神』 2009年11月 
  • 〔書評〕清田文武著『鴎外文芸とその影響』 2009年3月 
  • 〔書評〕清田文武著『鴎外文芸とその影響』 2008年11月 
  • 〔書評〕森富著『日清戦争と軍医森鴎外』 2008年4月11日 
  • 〔書評〕秋山公男著『近代文学・美の諸相』 2007年3月 
  • 社会文学事典 2007年1月 
  • 2003年度春季大会印象記 2003年1月 
  • 堀辰雄事典 2001年11月 
  • 台湾の日本研究国際会議に参加して 1999年5月 
  • 〔書評〕大平浩哉著『国語教育改革論』 1999年3月 

10:代表作品、講演会、展覧会等

  • 村の力学‐井伏鱒二『遥拝隊長』論‐ 2009年9月20日 
  • 鴎外の末弟森潤三郎と与謝野寛 2006年9月30日 

11:受賞

  •  

13:外部資金獲得状況

  • 平成18年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費) 2006年6月 - 2007年2月 

14:その他

  • 森鴎外記念会評議員 2009年5月 -  
  • 日本文芸研究会会計監査委員 2006年7月 -  
  • 東大比較文学会 1988年9月 - 2011年3月 
  • 日本社会文学会 1987年5月 - 1949年3月 
  • 日本近代文学会 1971年4月 -  
  • 日本比較文学会 1968年4月 - 2012年3月 
  • 日本文芸研究会 1967年4月 -  

諸活動

15:社会貢献

  • 角田市中央公民館文学教室「鴎外の結婚と「舞姫」 角田市中央公民館  -  
  • 角田市中央公民館文学教室「鴎外の再婚と「半日」 角田市中央公民館  -  
  • 角田市自治センター主催・文学教室「幸田文・父の介護(1)」 角田市民センター  -  
  • 角田市自治センター主催・文学教室「幸田文・父の介護(2)」 角田市民センター  -  
  • 茨木のり子3回忌記念講演「茨木のり子とルオー」 鶴岡市加茂浄禅寺(「茨木のり子・六月の会」主催)  -  
  • 河北TBCカルチャーセンター 近代文学教室 エスパル5階(月2回)  -  
  • 文学講座担当(月2回、平成11年度、平成13年度~平成20年度) 宮城婦人会館  -  
  • 仙台文学館講演会(森富・阿部武彦と共同)与謝野鉄幹と森潤三郎(2);‐‐『鴎外全集』の誕生‐‐  仙台文学館  -  
  • 仙台文学館講演会(森富・阿部武彦と共同)与謝野鉄幹と森潤三(2)‐‐『日本古典全集』をめぐって‐‐ 仙台文学館  -  
  • 角田市中央公民館文学講演会林芙美子・愛の遍歴‐‐「清貧の書」から「小区」へ‐‐ 角田市中央公民館文学教室  -  
  • 角田市中央公民館文学教室詩人茨木のり子の誕生‐「わたしが一番きれいだったとき」を中心に‐ 角田市中央公民館  -  
  • 仙台市水の森市民センター主催・老壮学園文学講座 愛と義‐藤沢周平「たそがれ清兵衛」と浅田次郎「壬生義士伝」‐ 仙台市水の森市民センター  -  
  • 平成16年度仙台文学館文学講座(全4回)素顔の森鴎外‐その作品を読む‐ 仙台文学館(平成17年2月19日,3月5日13日,26日)  -  
  • 仙台市西多賀市民センター主催・西多賀老壮大学基調講話「女流作家の誕生‐樋口一葉の人と文学‐」 仙台市西多賀市民センター  -  
  • 角田市中央公民館文学教室 藤沢周平と乙川優三郎‐江戸時代の介護‐ 角田市中央公民館  -  

17:各種資格

  • 高等学校教諭1級普通免許状(国語) 1971年3月 
  • 中学校教諭1級普通免許状(国語) 1969年3月25日 
  • 高等学校教諭2級普通免許状(国語) 1969年3月25日 

学内管理運営

18:学内管理運営

  • 宮城教育大学附属中学校校長 2008年4月1日 - 2011年3月31日 
  • 教育研究評議会評議員 2008年4月1日 - 2011年3月31日 
  • 大学入試センター出題委員(国語部会) 1986年4月1日 - 1988年3月31日 

その他

太宰治『新釈諸国噺』の研究。永井荷風の研究。

連絡先等

e-Mail y-wata1(←記載がある場合@staff.miyakyo-u.ac.jpを付け足してください スパムメール対策として分割して記述しております)
URL
TEL TEL 022-214-3380 FAX 022-214-3380
ADDRESS 〒980-0845 仙台市青葉区荒巻字青葉149